最近、パソコンをMacBook Proに変えてから、その驚くべき性能の向上に驚いています。
最近は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、自宅待機を強いられているこの時期…
この期間を利用して、制作に励むというのもアリだと思っています。
私は、まだ制作できる完全な環境が整ったわけではありませんが、最近は今年冬に発表する作品達の再ミックスを行っています。
つい最近購入したのが、このTonal Balance Bundleのクロスグレード版。
クロスグレードは、正規の商品を持っている人が、優待で安くその商品を入手出来る様になるといった感じのものです。
私は、昨年にこのiZotopeのプラグインのことを知り、たまたまOzone 8が9にモデルチェンジするタイミングで8のElementsが無料配布されていたのをきっかけに導入しました。
それをマスタートラックに挿して、プラグイン側の指示に従いながら曲を読み込ませます。
すると、一気に音圧が上がり、どこかスカスカだった低音域もEQでしっかり補強され、不要な帯域はカット、タイトなサウンドに変貌したのが明らかにわかりました。
最強の武器を手にしたと思った私は、以降、いろいろな曲にこのOzoneを挿し込みます。
FOCUS、Starting OverでもこのOzoneをマスタートラックに挿し込んでいます。
今回、パソコンを新調したと同時にこのクロスグレードを入手し、まだ未入手であったNectar、Neutronの2つの上位グレード版をお得に購入出来ました。
これが、ちょっと使用した感想ではありますが、結構使えます。
Neutronというのは、楽曲や音のバランス調整で使えるプラグイン。
まず、トラックのプラグインにNeutronを挿し込みます。そして、Mix AssistantのTrack Enhanceを選択。ミキシングする楽器の種類、そして、どのようなミックスにしたいのか、音圧はどうするのか、それを選んでNextボタンを押す。すると、AIがその音を聞いて、その音に合う(AIが思うに)最適なミックスを提案してくれます。
しかし、これは優秀で、結構いい所まで持って行ってくれます。
Nectarは、ボーカル処理の際に使えるプラグイン。
ボーカルトラックにNectarを挿し、Vocal Assistantを選択。そしたら、AssistとUnmask (Relayをインサートしたトラックとの周波数上での被りを解析してボーカルを聞き取りやすくする機能)をONにし、どのような雰囲気にしたいか、エフェクトの効き具合を選択して、Nextを押す。すると、Neutron同様にAIが解析を始め、終了後、(AIにとっての)最適なボーカル処理を提案してくれます。
Neutron同様、音をかなり良い所まで持って行ってくれます。
Ozoneは、楽曲制作の最終段階で使えるプラグイン。
マスタートラックにOzoneを挿し、Master Assistantを選択。そしたら、マスタリング用のコンプレッサー・EQ・リミッターの種類・音圧・用途をそれぞれ選択し、Nextを押すと、Neutron、Nectarと同じように後は全てAIに任せておきます。しばらくすると、AIが最適なマスタリングを提案してくれます。
もちろん、AIが必ずしも正しいというわけではありません。自分自身がちょっと物足りないと思えば、自らEQをブーストさせることや、コンプレッサーが効き過ぎていると感じれば、スレッショルドをの値を変えるなど、後から手動で微調整することも、それぞれもちろん可能となっています。
ミックスに時間をかけず、制作に注ぎ込む時間を少しでも増やそうというのがこのプラグインの目的なので、持っておいて損はないかと思います。
良い所まで持って行ってはくれるので、あとは自分が物足りないと思う所、効果が効きすぎていると感じる所を見つけ出し、手を加えればスタジオクオリティーに負けない作品ができるかもしれません。
私もこのプラグインを導入して、今一度ミックス・マスタリングを学び直そうと思うようになりました。興味のある方は是非これを導入してみてください。
※当サイトでは紹介程度なので、詳しいプラグインの使い方は他のサイトを参照ください。