Addictive Drums Custom

Tonal Balance Bundleを導入した際、最高峰とされるドラム音源「Superior Drummer」を導入するまでの一時的なツールとして、Addictive Drumsというクリエイターの間で人気のドラム音源を導入しました。

このドラム音源は、初めから「かっこいい音」で鳴ってくれるのと、そのPCに掛かる負荷の軽さから、ボーカロイドやアニメソングなど多方面の音楽クリエイターからも支持されている音源です。

全てのエフェクトを切った状態で、自分で音をエディットして使っても十分に元の音が良いです。

今回購入したCustomは、自分の好きなドラムキット (ADpak)、ドラムパターンのセット (MIDIpak)、ドラムの各パーツのセット (Kitpiece pak)が3つずつ選べるタイプです。

私のチョイスは、

ADpak

  • Studio Pop
  • Studio Rock
  • United Pop

MIDIpak

  • Modern Soul & R&B
  • American Rock
  • Rock Songs

Kitpiece pak

  • Ludwig Vistalite Bass Drum
  • Ludwig Supraphonic 402 Snare
  • Sonor Designer Snare

です。

Studio Pop、Studio Rockは、Addictiveを持っている人なら殆どが持っており、使ったことがあるであろうドラムキットです。United Popは、外国のU2、Michael Jacksonなどの著名な音楽アーティストがかつて使用したスタジオで収録された、ポップミュージックのためのドラムキットです。

定番だという理由で、Studio PopとStudio Rockは最初から決めていましたが、United Popを選ぶに至るまでは、結構悩みました。

United Popに最終的に辿り着いたのは、エフェクトを切った音を聞いた時に、自分でエディットしたらさらに化けそうだという期待と、U2、Michael Jacksonと言った、私もCDを持っているような世界を代表するミュージシャンが使用したスタジオでドラムキットが収録されたという点でしょうか…

現在、過去に制作した曲のドラムを一時的に差し替えてますが、使用頻度的にはUnited PopとStudio Popが同率くらいで高いです。キックとスネアは曲に合わせて、オケで埋もれにくいパーツに差し替えています。

ちなみに私が今後買う予定であるSuperior Drummerですが、価格は4万近いですが、高品質な音が簡単に出て、エディットも、(音単体で見ると優秀な)BFDほど難しい事をしなくて良いという、プロの間でもよく使われる音源です。

HR/HM系の音楽をやっている人でも使っているのをよく聞きます。ですが、(聞く限りだと)結構オールジャンルに対応している音だと思っています。

ネットで比較動画などが上がっているので、自身の耳で聴き比べて見るのも良いと思いますが、Addictive Drumsと比較すると、Superior Drummerはその音の良さ、細かい音の表現力が全くと言えるほど違います。

幅広い曲調の音楽を作るようになってから、ドラムパターンの引き出しも増え、シンプルなドラムパターンならシンプルなパターンで良いと思っていますが、細かい表現技法が含まれたドラムパターンが入ってくると、細かく再現してくれるようなドラム音源でないと、少々限界を感じつつあります。

今回のAddictive Drumsは、あくまで仮に導入しているだけですが、Superiorを導入した後もお世話になることがあるかと思います。

軽さはAddictiveの方が上なので、使い分けをしていこうと思っています。

今回、中間報告のために公開したStarting Over 〜2020〜では、ドラム音源をAddictive Drumsに差し替えました。

ドラム音源のリバーブはオフにして、別のAUXトラックに流してリバーブを掛けていたのですが、何故か音源自体から残響を発していて、それが気に入らなかった所もありましたが、それはExpanderを使って緩やかに音を減衰させて残響がなるべく残らないようにしました。そのせいか、ドラムの音のキレが良いです。

リバーブ以外は何も手を付けていないので、プリセット通りの音がしてます。

でも一応、全て同じと言う訳には行かないなとは思ったので、キック、スネア、タムは、オケを流しながら合う音に差し替えました。

BIAS FX 2 Elite

以前より導入するという風に言っておりました、BIAS FX。

たまたまPositiveGridの40%OFFのセールが開催中だったので、1万9000円程だったのと、今年は、自分の環境や機材などを新しくしながらしながらも、水面下で制作を続けることができるようにと、年間で機材やソフトウェアの購入計画を立てており、今年5月は、このBIAS FXを買うという風に昨年末から予定していました。

そんな偶然が重なり、私はそこそこお安い値段でこのBIAS FXを入手しました。

BIASは元々、その音の良さ、コストパフォーマンスの高さ、独自のネットワークサービス「ToneCloud」から、世界各国のアマチュアやプロのギタリストが音作りを行ったプリセットを入手出来るという点が人気であり、今、AmplitubeやGuitar Rigが定番とされていたアンプシミュレーター界の「新たな定番」になりつつあるアンプシミュです。

実際に使ってみた所、今まで様々なアンプシミュを転々と使って来た私でしたが、ここに来てやっとアンプシミュの到達点に達したという風に思いました。

音は歪ませた時、今まで使った中では一番綺麗な歪み方をしますので、誤魔化しがあまり効かなさそうに思いました。

今回、BIAS FXを購入したもう一つの理由、それは1本のギターで別のギターの音を再現して出すことが出来るGuitar Match機能が気になったからです。

これさえあれば、ストラト系ギターでフルアコっぽい音も出せますし、レスポール系ギターでテレキャスっぽい音も出せるようになります。

そりゃもちろん、実機の方がいい音がします。ですが、これは手持ちのギターの音を細部までBIASに解析させた状態で再現するので、かなり再現度が高いです。これがあるおかげで、今は「新しいギターが欲しい」とはあまり思わなくなりました。これで、まあ物欲に駆られることもなく音楽制作に集中できそうです。

良い買い物になったと個人的には思います。

今回、Starting Over 〜2020〜の現在の状態でのデモバージョンを公開しました。ギターとベースのアンプをBIAS FXに変えています。2月に公開した初期バージョンと比較してその音の違いを聴き比べてみてください。

多分、5月バージョンの方がギターの音は好みな方の方が多いのではないかと勝手に思っています。

プリセットでは、ToneCloudから仕入れたHR/HM系のギター音のプリセットに、アンプを変える、エフェクトのかかり具合を変えるなどして多少自分の手を加えています。

ちなみにですが、Lチャンネルのギターは、エピフォンSGリミテッドの音をフライングVのモデリングで、Rチャンネルのギターは、同ギターの音をES-335のモデリングに変えています。

バックのコーラスエフェクトの掛かったギターは、フジゲンのストラトの音をジャズマスターのモデリングに、ギターソロは、唯一2月バージョンと同じテイクを使用しており、こちらはPRS Custom24のモデリングに変えています。

それがあってか、一つの曲で多種多様なギターの音を楽しむことが出来ます。

iZotope Tonal Balance Bundleのクロスグレード版

最近、パソコンをMacBook Proに変えてから、その驚くべき性能の向上に驚いています。

最近は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、自宅待機を強いられているこの時期…

この期間を利用して、制作に励むというのもアリだと思っています。

私は、まだ制作できる完全な環境が整ったわけではありませんが、最近は今年冬に発表する作品達の再ミックスを行っています。

つい最近購入したのが、このTonal Balance Bundleのクロスグレード版。

クロスグレードは、正規の商品を持っている人が、優待で安くその商品を入手出来る様になるといった感じのものです。

私は、昨年にこのiZotopeのプラグインのことを知り、たまたまOzone 8が9にモデルチェンジするタイミングで8のElementsが無料配布されていたのをきっかけに導入しました。

それをマスタートラックに挿して、プラグイン側の指示に従いながら曲を読み込ませます。

すると、一気に音圧が上がり、どこかスカスカだった低音域もEQでしっかり補強され、不要な帯域はカット、タイトなサウンドに変貌したのが明らかにわかりました。

最強の武器を手にしたと思った私は、以降、いろいろな曲にこのOzoneを挿し込みます。

FOCUS、Starting OverでもこのOzoneをマスタートラックに挿し込んでいます。

今回、パソコンを新調したと同時にこのクロスグレードを入手し、まだ未入手であったNectar、Neutronの2つの上位グレード版をお得に購入出来ました。

これが、ちょっと使用した感想ではありますが、結構使えます。

Neutronというのは、楽曲や音のバランス調整で使えるプラグイン。

まず、トラックのプラグインにNeutronを挿し込みます。そして、Mix AssistantのTrack Enhanceを選択。ミキシングする楽器の種類、そして、どのようなミックスにしたいのか、音圧はどうするのか、それを選んでNextボタンを押す。すると、AIがその音を聞いて、その音に合う(AIが思うに)最適なミックスを提案してくれます。

しかし、これは優秀で、結構いい所まで持って行ってくれます。

Nectarは、ボーカル処理の際に使えるプラグイン。

ボーカルトラックにNectarを挿し、Vocal Assistantを選択。そしたら、AssistとUnmask (Relayをインサートしたトラックとの周波数上での被りを解析してボーカルを聞き取りやすくする機能)をONにし、どのような雰囲気にしたいか、エフェクトの効き具合を選択して、Nextを押す。すると、Neutron同様にAIが解析を始め、終了後、(AIにとっての)最適なボーカル処理を提案してくれます。

Neutron同様、音をかなり良い所まで持って行ってくれます。

Ozoneは、楽曲制作の最終段階で使えるプラグイン。

マスタートラックにOzoneを挿し、Master Assistantを選択。そしたら、マスタリング用のコンプレッサー・EQ・リミッターの種類・音圧・用途をそれぞれ選択し、Nextを押すと、Neutron、Nectarと同じように後は全てAIに任せておきます。しばらくすると、AIが最適なマスタリングを提案してくれます。

もちろん、AIが必ずしも正しいというわけではありません。自分自身がちょっと物足りないと思えば、自らEQをブーストさせることや、コンプレッサーが効き過ぎていると感じれば、スレッショルドをの値を変えるなど、後から手動で微調整することも、それぞれもちろん可能となっています。

ミックスに時間をかけず、制作に注ぎ込む時間を少しでも増やそうというのがこのプラグインの目的なので、持っておいて損はないかと思います。

良い所まで持って行ってはくれるので、あとは自分が物足りないと思う所、効果が効きすぎていると感じる所を見つけ出し、手を加えればスタジオクオリティーに負けない作品ができるかもしれません。

私もこのプラグインを導入して、今一度ミックス・マスタリングを学び直そうと思うようになりました。興味のある方は是非これを導入してみてください。

※当サイトでは紹介程度なので、詳しいプラグインの使い方は他のサイトを参照ください。