制作環境一新

移行作業が無事終わりましたので、本日より、Mac mini (2023)をメインマシンとして稼働させ、DAWにLogic Pro、Studio One 6 Professionalを導入した新しい制作環境での制作を開始します。

現在、自宅スタジオに導入している機材は以下となります。

  • Main Computer:Apple Mac mini (M2 Pro,2023)
  • Sub Computer:Apple MacBook Pro (Intel Core i7,2019)
    • Monitor:DELL S2721QS
  • Audio IF:MOTU UltraLite mk5
  • Speaker:JBL 305P mk II
  • MIDI Keyboard:EDIROL PCR-800
  • Microphone:MXL 2003A
  • Guitar Effector:BOSS GT-1
  • Synthesizer:Roland SC-8850

M2 Pro、恐るべし

3年周期でPCを買い替えているtasshyですが、現在最終段階まで到達しました、2ndアルバムの全曲を産み出したMacBook Pro 16インチを導入して3年…さて、次のPCの買い替え時期となりました。

M2 ProのMac miniが7日の火曜日に届いて、データ移行などをその半端ない性能に驚いています。M1チップが発表された時、Intelに勝てんのか?なんてバカにしてましたが、侮れません。性能が向上したという実感は、3年前、tasshyの初代PCであるIntel Core i3搭載のMacBook AirからIntel Core i7搭載のMacBook Proに買い換えた時のあの衝撃に近いけど、今回はそれを超える驚きがありました。

まずそれは、音源をインストールしている時に感じました。とにかくインストールが速い。そしてプロジェクトファイルの立ち上げや、Studio Oneだと起動した時のプラグインのスキャンのスピード。こういった所に現れていますね。

購入の経緯

以前から、次回買い替えのメインマシンにコスパの良いMac miniを狙っていたのですが、M2チップというApple自社開発のプロセッサーを導入した新型が出るという噂がM2チップ搭載のMacがリリースされた頃からずっと立っており、しかし中々発表されないという感じで、続報を待っていた所、今年1月、ついにM2チップを搭載したMacBook ProとMac miniが同時発表。イベントの告知等もなく、突然だったためビックリ。

MacBook ProはM2 Pro、M2 Max搭載の2種類、 Mac miniはM2、M2 Pro搭載の2種類がリリース。

MacBook Proは性能は確かに良いし持ち運びにも良いんですが、価格が画面やキーボード、トラックパッド込みなのもあって高いし、液晶が壊れたらどうしようもないしな、なんて思って、選択肢はMac miniの1択に。

しかも今は、15インチくらいのUSB-C給電のポータブルモニターなんてものも存在する。それさえあれば、外に持ち運びも出来るなんて最強じゃないですか!と。

Mac miniは本体だけなのでディスプレイ、キーボード等の追加投資は必要ですが、今回なんと、それらの追加投資額も含めて計算しても、現在使用しているMacBook Proとさほど変わらない、というかMac miniの方が安いという事態。

自分からすれば、自分の今のより性能いいもんをこんな価格で買っちゃていいんですか?って感じです。M2のMac miniならもっと安い。しかし、USB-Cのポート数や、3年後まで使うことを見据えて、今回は迷わずM2 Pro搭載のMac miniを購入。

カスタマイズについて

Mac mini M2 Proの基本価格が226,800円。

プロセッサーは、M2 Proで、12コアCPU、19コアGPU、16コアNeural Engine搭載。 (+42,000円)

メモリは、32GBのユニファイドメモリ (+56,000円)

ストレージは、1TB (+28,000円)

合計、310,800円。からの、私は学生、教職員向けのApple Storeを利用できるという特権があるため、ここからさらに26,600円引き。

つまり、284,200円で今回のMac miniを導入できたのです!

追加投資

モニターはDELLの4Kモニターで5万円程。

キーボードにMagic Keyboard。マウスにMagic Trackpadを買いました。マウスキーボードで合わせて4万円くらいですね。

モニターは、届いた時からMac miniが届くまではMacBook Proに繋いで使用していました。27インチって結構大きくて、導入に際してモニタースピーカーをスタンドごと少し動かしました。デスク自体が、MIDIキーボードがドーンと置いてあって結構狭目なんですが、モニタースタンドが省スペース設計なのですっぽり隙間に収まりました。4Kディスプレイなので広々と使えます。が、解像度が高い分、文字が小さくなるという弊害もありますね。でもこの程度は気になりません。

キーボードは無線なので、ケーブルをUSBポートに挿してっていう必要がなく、バッテリーもそこそこ持つので助かります。

マウスは、自宅にはケンジントンのトラックボールのがあるんですが、細かい操作や外への持ち出し用としてはあまり便利ではないので、トラックパッドを追加で買いました。実際、トラックボールって、MacBook Pro時代ほとんど使っておらず、本体に付属のトラックパッドを使って操作していました。しかし、トラックボールって個人的には使いやすくて好きなんですよね。まあメインは持ち出し用。自宅では、オートメーションを書くとかそういうことが必要になったり、画像のレタッチしたりとか、そういう用途でトラックパッドにはお世話になろうかなと。

最後に

このPCには、MacBook Pro時代よりもよりパワフルに仕事をこなしてもらおうと思っています。さあ、3年後どうなっているかですね。3年後もMac miniを買っているか、もしくはそれではスペックが足りない!と言ってMac StudioやMac Proを買っているか。

私の今後の制作の進みようにもよりますね。現在はこれで大満足です!

さあ、これからもよろしくだぞ相棒!色々な未来を描いて行こう…

Trilian 1.5

新しく音源を導入したので、その紹介と行きます。

Spectrasonics Trilianとは、ベースのサンプリング音源です。

恐らく、DTMをやっていてバンド系の曲を作っている人ならもう大体の人がベースを生演奏、もしくはソフト音源に頼っているはずです。今回購入したTrilianは、後者のDTMerや音楽作家たちには大人気のベース音源です。

ベース音源ではもう一つ、MODO BASSという素晴らしいモデリング音源があるのですが、私も相当悩みました。

ですが、音を聴いてみると、MODO BASSは私が現在メインで使用しているAmple Bass P Liteに比べて低音が物足りないような気がしたのです。あと、スラップの音が嘘っぽい。

ただし、フィンガーやピック奏法の表現力、ベース本体や弦のコンディションまで指定出来るあたりは、モデリングタイプのMODO BASSの方が上だと感じていました。

そういう表現の部分ってのはとても大事、しかし、何故それでもTrilianのシェアが在り続けているのかということを考えたのです。

Trilianは、エレキベースだけでなく、アコースティックベースやウッドベース、シンセベースなども網羅しています。(MODO BASSはエレキベースに特化した音源です)

あと、Omnisphereというシンセ音源を来年辺りに導入 (tashiISMに間に合うかは分かりません)しようと思っているので、それとの兼ね合い(メーカーが同じSpectrasonics社)もあったことが今回購入の決め手になりました。

私はベースを演奏することは殆どありません。今までも生演奏した曲は出して来ましたがどれも失敗です。私の技術不足なのは確かですが、私がたとえベースを極めたとしても、音源として出せるクオリティーにまで上達するのは何年も先でしょう。なので、これからの活動のことを考えて、ベースは音源を使って表現していこうと考えました。

また、コロナによる資金難で、Run to the DreamのMVにて一度きり登場した2トーンサンバーストのプレシジョンベースを売却したこともあり、私の手元には一本もベースがありません。(大した額になりませんでしたが)

しかし、次ベースを買うことがもしあるならば、もうちょっとちゃんとしたものを買うべきだろうと私は思いました。

あとは、来月あたりにドラムの音源 (Superior Drummer 3)を導入するかもしれません。

正直、Superior Drummerは生のドラムに匹敵するほど音が良いので、Superior Drummer、Trilian、そして生演奏のギターが揃うと、かなりありきたりなスタイルにはなりますが、十分アマチュアでもプロのクオリティーに近づけると思っています。というか、もうプロとほぼ同じです。違いがあるとしたら、ミキシング・マスタリング、オーディオインターフェイスの音質でしょう。一流スタジオの高品質な機材を通して音源を仕上げれば、プロのクオリティーにはなれるようなものです。自分の曲が自分の曲でなくなるような。

オーディオインターフェイスもRME辺りに買い換えたいですが、オーディオインターフェイスに必要な部品を作るメーカーの工場で火災が起きたこともあり、ちょっとどうなるか分かりません。

まあ、スタジオでオーディオインターフェイスを貸してくれるところもあるので、それで音を録るということも全然可能だと思います。

Synth Anthology 3

久々の新音源導入ということで、紹介です。

今回は、出たばかりのSynth Anthology 3を普段は1万7~8000円の所、オープニングセールのため (11月11日まで)、1万円程で購入。

これは、往年のハードシンセの名機の数々のサウンドを忠実に再現して、収録した音源です。もちろんその音源に収録されている全部のプリセットが入ってるわけではないですが、CDなどで聞き覚えのある定番のプリセットは大体収録されています。(例えば小室哲哉さん愛用のJD-800のピアノの音とか)

内容は、私が敬愛するRolandはもちろん、KORG、YAMAHA、ARP、Ensoniq、E-MU、Oberheim、Sequential Circuitsなど、定番メーカーによる定番プリセットが入ってます。

今回の2から3へのバージョンアップで新たに55つのシンセサウンドが追加になりました。

メーカーやシンセに関しては、一個一個挙げるのが面倒なので、気になっている方はUVIのサイト等で収録されているシンセの一覧を参照してみてください。

このSynth Anthology、元々評判が良く、コスパの高さ、音の豊富さと再現度の高さが注目されており、私も一昨年か昨年初頭くらい (2の時)から目をつけていました。

私は特にシンセ系は、最近はZENOLOGY、Synthmaster、Massive、Massive X、FM8を主に使っています。使用頻度としてはZENOLOGYが一番高い気がしますね。

そこに今回よりSynth Anthologyの最新型が加わり、私の楽曲にさらなる彩りを放つようになると思われます。どのような形で使われるかは乞うご期待。

KOMPLETE 12

個人的にはSuperior Drummerの方を先に導入したかったのですが、Native Instruments社のセールがあったために、こちらが先になってしまいました。

3万5千円でいくつも音が収録された物 (普段は7万円)を買うか、3万9千円で一つのドラム音源を買うか。まず今の自分に足りないのはマルチティンバー音源だと感じ、KOMPLETEを購入するに至りました。

Superior Drummerは今回の制作には導入しない可能性も浮上しました。

これは、いわゆる音源のセットになっていて、この中に、EDM定番のシンセサイザー (Massive,Massive X,FM8)だったり、エレクトロミュージック定番のドラム音源 (Battery,DRUMLAB)だったり、ストリングス (Session Strings)、ホーンセクション (Session Horns)、ベース (Scarbee Rickenbacker,MM Bass)、アコースティックドラム (Studio Drummer)等々、誰もが100%耳にしたことがあるであろうスタンダードな音源が収録されています。

まあ、IIのほとんどの楽曲が完成してしまっているので、差し替えでは使うと思いますが、本格活用となるとまだまだ先になるでしょう。

しかし、これで私の楽曲のサウンドもかなり変わるだろうと思っています。

いつになるかは分かりませんが、これで満足いかなければ、ULTIMATEに乗り換えるのもアリでしょう。かなり音源もプラグインも増えるので、これを一通り使ってみて物足りなければ、それが乗り換え時という感じでしょう。

ただし、自分なら次の13が出た場合に乗り換える感じでしょうか。間違いなく13の方が音源も追加されるなりしてパワーアップしているはずなので。

まあ、今のところはこれだけでも十分に制作出来る気がしていますので、今後、壮大な曲を作りたくなったら導入のタイミングでしょう。(映画音楽で使用されるようなスリリングなオーケストラ音源だったりと、もうちょっと内容が充実しているのがULTIMATEなので)

私が利用したお得な購入方法として、セール中にSELECTを1万2千円程で購入する。そして、セール中のSELECTからのアップグレード版を2万3千円程で購入する。これで約3万5千円まで安くなります。

さらに、どちらにもNative Instrumentsのショッピングサイトで使えるお買い物券、E-バウチャーが3000円相当付いてくるので、2つのE-バウチャーを同時に使うことは出来ませんが、その2つを使って何か他の音源や拡張プリセットを買うことも出来ます。

これを導入したので、tashiISM IIの楽曲からこれを積極的に導入し、完成していた曲によってはアレンジを変えるということも考えられます。

どうも音源の差し替えを行った後、試験的に導入した機材でミキシングをやっても、良くなるのではなく逆に悪くなるばかりで、これは私の腕の問題もあるとは思いますが、これはなんとかしたいと思っている所なので、アレンジの時点でミキシングしやすい音作りをしようと見直す所からやっていこうと思っています。

外付けHDD,SSDにインストールする際の注意点

Macの場合の話ですが、外付けHDD、SSDのフォーマットの際は「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」を選択してフォーマットしてください。(暗号化機能や、大文字小文字を区別、exFAT等のフォーマット形式はNative Instruments公式が推奨していません

私もexFATで当初はSSDをフォーマットしていましたが、演奏中に音が途切れてしまう、音源の読み込みが遅いという症状が起こりました。

なのでMacユーザーは、外付けドライブにKOMPLETEをインストールする際は必ずドライブのフォーマットがMac OS拡張(ジャーナリング)となるようにしてください。

そして、外付けドライブに音源のライブラリを入れるなら、HDDよりもSSDの方がおすすめです。

SSDはHDDに比べると少々価格も高く、データの書き換えを何百万回と繰り返すと使えなくなるという欠点はありますが、読み込み速度の速さや、一度音源ライブラリーをインストールした後は、データを書き換えるといったことがまず無いことを考慮すると、SSD自体を音源専用のライブラリーとして (これはもちろんKOMPLETE以外の音源でも言えることですが)使っていけば快適な制作環境が手に入ること間違いなしだと思っています。

Addictive Drums Custom

Tonal Balance Bundleを導入した際、最高峰とされるドラム音源「Superior Drummer」を導入するまでの一時的なツールとして、Addictive Drumsというクリエイターの間で人気のドラム音源を導入しました。

このドラム音源は、初めから「かっこいい音」で鳴ってくれるのと、そのPCに掛かる負荷の軽さから、ボーカロイドやアニメソングなど多方面の音楽クリエイターからも支持されている音源です。

全てのエフェクトを切った状態で、自分で音をエディットして使っても十分に元の音が良いです。

今回購入したCustomは、自分の好きなドラムキット (ADpak)、ドラムパターンのセット (MIDIpak)、ドラムの各パーツのセット (Kitpiece pak)が3つずつ選べるタイプです。

私のチョイスは、

ADpak

  • Studio Pop
  • Studio Rock
  • United Pop

MIDIpak

  • Modern Soul & R&B
  • American Rock
  • Rock Songs

Kitpiece pak

  • Ludwig Vistalite Bass Drum
  • Ludwig Supraphonic 402 Snare
  • Sonor Designer Snare

です。

Studio Pop、Studio Rockは、Addictiveを持っている人なら殆どが持っており、使ったことがあるであろうドラムキットです。United Popは、外国のU2、Michael Jacksonなどの著名な音楽アーティストがかつて使用したスタジオで収録された、ポップミュージックのためのドラムキットです。

定番だという理由で、Studio PopとStudio Rockは最初から決めていましたが、United Popを選ぶに至るまでは、結構悩みました。

United Popに最終的に辿り着いたのは、エフェクトを切った音を聞いた時に、自分でエディットしたらさらに化けそうだという期待と、U2、Michael Jacksonと言った、私もCDを持っているような世界を代表するミュージシャンが使用したスタジオでドラムキットが収録されたという点でしょうか…

現在、過去に制作した曲のドラムを一時的に差し替えてますが、使用頻度的にはUnited PopとStudio Popが同率くらいで高いです。キックとスネアは曲に合わせて、オケで埋もれにくいパーツに差し替えています。

ちなみに私が今後買う予定であるSuperior Drummerですが、価格は4万近いですが、高品質な音が簡単に出て、エディットも、(音単体で見ると優秀な)BFDほど難しい事をしなくて良いという、プロの間でもよく使われる音源です。

HR/HM系の音楽をやっている人でも使っているのをよく聞きます。ですが、(聞く限りだと)結構オールジャンルに対応している音だと思っています。

ネットで比較動画などが上がっているので、自身の耳で聴き比べて見るのも良いと思いますが、Addictive Drumsと比較すると、Superior Drummerはその音の良さ、細かい音の表現力が全くと言えるほど違います。

幅広い曲調の音楽を作るようになってから、ドラムパターンの引き出しも増え、シンプルなドラムパターンならシンプルなパターンで良いと思っていますが、細かい表現技法が含まれたドラムパターンが入ってくると、細かく再現してくれるようなドラム音源でないと、少々限界を感じつつあります。

今回のAddictive Drumsは、あくまで仮に導入しているだけですが、Superiorを導入した後もお世話になることがあるかと思います。

軽さはAddictiveの方が上なので、使い分けをしていこうと思っています。

今回、中間報告のために公開したStarting Over 〜2020〜では、ドラム音源をAddictive Drumsに差し替えました。

ドラム音源のリバーブはオフにして、別のAUXトラックに流してリバーブを掛けていたのですが、何故か音源自体から残響を発していて、それが気に入らなかった所もありましたが、それはExpanderを使って緩やかに音を減衰させて残響がなるべく残らないようにしました。そのせいか、ドラムの音のキレが良いです。

リバーブ以外は何も手を付けていないので、プリセット通りの音がしてます。

でも一応、全て同じと言う訳には行かないなとは思ったので、キック、スネア、タムは、オケを流しながら合う音に差し替えました。

BIAS FX 2 Elite

以前より導入するという風に言っておりました、BIAS FX。

たまたまPositiveGridの40%OFFのセールが開催中だったので、1万9000円程だったのと、今年は、自分の環境や機材などを新しくしながらしながらも、水面下で制作を続けることができるようにと、年間で機材やソフトウェアの購入計画を立てており、今年5月は、このBIAS FXを買うという風に昨年末から予定していました。

そんな偶然が重なり、私はそこそこお安い値段でこのBIAS FXを入手しました。

BIASは元々、その音の良さ、コストパフォーマンスの高さ、独自のネットワークサービス「ToneCloud」から、世界各国のアマチュアやプロのギタリストが音作りを行ったプリセットを入手出来るという点が人気であり、今、AmplitubeやGuitar Rigが定番とされていたアンプシミュレーター界の「新たな定番」になりつつあるアンプシミュです。

実際に使ってみた所、今まで様々なアンプシミュを転々と使って来た私でしたが、ここに来てやっとアンプシミュの到達点に達したという風に思いました。

音は歪ませた時、今まで使った中では一番綺麗な歪み方をしますので、誤魔化しがあまり効かなさそうに思いました。

今回、BIAS FXを購入したもう一つの理由、それは1本のギターで別のギターの音を再現して出すことが出来るGuitar Match機能が気になったからです。

これさえあれば、ストラト系ギターでフルアコっぽい音も出せますし、レスポール系ギターでテレキャスっぽい音も出せるようになります。

そりゃもちろん、実機の方がいい音がします。ですが、これは手持ちのギターの音を細部までBIASに解析させた状態で再現するので、かなり再現度が高いです。これがあるおかげで、今は「新しいギターが欲しい」とはあまり思わなくなりました。これで、まあ物欲に駆られることもなく音楽制作に集中できそうです。

良い買い物になったと個人的には思います。

今回、Starting Over 〜2020〜の現在の状態でのデモバージョンを公開しました。ギターとベースのアンプをBIAS FXに変えています。2月に公開した初期バージョンと比較してその音の違いを聴き比べてみてください。

多分、5月バージョンの方がギターの音は好みな方の方が多いのではないかと勝手に思っています。

プリセットでは、ToneCloudから仕入れたHR/HM系のギター音のプリセットに、アンプを変える、エフェクトのかかり具合を変えるなどして多少自分の手を加えています。

ちなみにですが、Lチャンネルのギターは、エピフォンSGリミテッドの音をフライングVのモデリングで、Rチャンネルのギターは、同ギターの音をES-335のモデリングに変えています。

バックのコーラスエフェクトの掛かったギターは、フジゲンのストラトの音をジャズマスターのモデリングに、ギターソロは、唯一2月バージョンと同じテイクを使用しており、こちらはPRS Custom24のモデリングに変えています。

それがあってか、一つの曲で多種多様なギターの音を楽しむことが出来ます。

iZotope Tonal Balance Bundleのクロスグレード版

最近、パソコンをMacBook Proに変えてから、その驚くべき性能の向上に驚いています。

最近は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、自宅待機を強いられているこの時期…

この期間を利用して、制作に励むというのもアリだと思っています。

私は、まだ制作できる完全な環境が整ったわけではありませんが、最近は今年冬に発表する作品達の再ミックスを行っています。

つい最近購入したのが、このTonal Balance Bundleのクロスグレード版。

クロスグレードは、正規の商品を持っている人が、優待で安くその商品を入手出来る様になるといった感じのものです。

私は、昨年にこのiZotopeのプラグインのことを知り、たまたまOzone 8が9にモデルチェンジするタイミングで8のElementsが無料配布されていたのをきっかけに導入しました。

それをマスタートラックに挿して、プラグイン側の指示に従いながら曲を読み込ませます。

すると、一気に音圧が上がり、どこかスカスカだった低音域もEQでしっかり補強され、不要な帯域はカット、タイトなサウンドに変貌したのが明らかにわかりました。

最強の武器を手にしたと思った私は、以降、いろいろな曲にこのOzoneを挿し込みます。

FOCUS、Starting OverでもこのOzoneをマスタートラックに挿し込んでいます。

今回、パソコンを新調したと同時にこのクロスグレードを入手し、まだ未入手であったNectar、Neutronの2つの上位グレード版をお得に購入出来ました。

これが、ちょっと使用した感想ではありますが、結構使えます。

Neutronというのは、楽曲や音のバランス調整で使えるプラグイン。

まず、トラックのプラグインにNeutronを挿し込みます。そして、Mix AssistantのTrack Enhanceを選択。ミキシングする楽器の種類、そして、どのようなミックスにしたいのか、音圧はどうするのか、それを選んでNextボタンを押す。すると、AIがその音を聞いて、その音に合う(AIが思うに)最適なミックスを提案してくれます。

しかし、これは優秀で、結構いい所まで持って行ってくれます。

Nectarは、ボーカル処理の際に使えるプラグイン。

ボーカルトラックにNectarを挿し、Vocal Assistantを選択。そしたら、AssistとUnmask (Relayをインサートしたトラックとの周波数上での被りを解析してボーカルを聞き取りやすくする機能)をONにし、どのような雰囲気にしたいか、エフェクトの効き具合を選択して、Nextを押す。すると、Neutron同様にAIが解析を始め、終了後、(AIにとっての)最適なボーカル処理を提案してくれます。

Neutron同様、音をかなり良い所まで持って行ってくれます。

Ozoneは、楽曲制作の最終段階で使えるプラグイン。

マスタートラックにOzoneを挿し、Master Assistantを選択。そしたら、マスタリング用のコンプレッサー・EQ・リミッターの種類・音圧・用途をそれぞれ選択し、Nextを押すと、Neutron、Nectarと同じように後は全てAIに任せておきます。しばらくすると、AIが最適なマスタリングを提案してくれます。

もちろん、AIが必ずしも正しいというわけではありません。自分自身がちょっと物足りないと思えば、自らEQをブーストさせることや、コンプレッサーが効き過ぎていると感じれば、スレッショルドをの値を変えるなど、後から手動で微調整することも、それぞれもちろん可能となっています。

ミックスに時間をかけず、制作に注ぎ込む時間を少しでも増やそうというのがこのプラグインの目的なので、持っておいて損はないかと思います。

良い所まで持って行ってはくれるので、あとは自分が物足りないと思う所、効果が効きすぎていると感じる所を見つけ出し、手を加えればスタジオクオリティーに負けない作品ができるかもしれません。

私もこのプラグインを導入して、今一度ミックス・マスタリングを学び直そうと思うようになりました。興味のある方は是非これを導入してみてください。

※当サイトでは紹介程度なので、詳しいプラグインの使い方は他のサイトを参照ください。